2.3 切羽での積込および1次運搬

第2・8図 サイドダンプカー
第2・8図
サイドダンプカー

いずれの事業所でも積込み機会はホイールローダがパワーショベルが主力で、パワーショベルは電気式のものがほとんどである。容量は3~4m3級のものである。ホイルローダはCat 988、992クラスのものが多いようである。タイヤネットもかなり普及しているようで、前後4輪に装着したものも見られた。

つぎに、切羽から1次クラッシャまでの運搬は、ダンプトラックが用いられ、大きさは20~35tが使用され、そのほとんどは、リヤダンプ式であったが、中にはサイドダンプ(他力ダンプ)のものも見受けられた。(第2・8図)これは我が国にも例があるが、ダンプトラックがクラッシャーヘッドの所定の位置に停車すると、天井からフック(第2・9図)が降下して、トラックのボディにある吊り輪にかかり、つぎにフックが捲き揚げられるとボディが傾むき、原石をダンプさせるようになっている。ダンプトラックの進入-停止-ダンプ終了までの所要時間は、普通のダンプトラックとかわらはい。また、この間の操作は1次クラッシャの要員が、1次クラッシャの監視を兼ねて行っていた。この方式の利点は、トラックにダンプのための油圧装置が不要であること、リヤダンプの場合のような、方向転換が不必要であることであろう。1次運搬の特殊な例として、第2・10図に示すように西ドイツのウルフラート鉱山では、切羽がピットダウン方式であるため、下部切羽に集められた原石を、スキップ捲きによって約100mを捲き揚げ、1次クラッシャに投入する方式を採用していた。

第2・9図 天井にとりつけられたフック
第2・9図
天井にとりつけられたフック。右の部屋で操作する。
第2・10図 ウルフラート鉱山のスキップ
第2・10図
ウルフラート鉱山のスキップ